動物の卵子とヒトの細胞を融合/動物(ペット)関連ニュース
(2007年)9月の報道で
『イギリス政府の研究監視機関
「ヒト受精・発生学委員会(HFEA)」が
ヒトの体細胞を、
核を取り除いた牛やウサギなど動物の卵子に融合させて、
一種のクローン胚「ヒト性融合胚」をつくる研究を
原則的に認める決定を下した』
ということが大きく取り上げられていました。
そして
早ければ今年(2007年)11月にも
「ヒト性融合胚」研究が始まると云われていました。
もう研究は始まっているのでしょうか。
いったい何のために
このようなことをしなければならないのか
というのが我々一般の人間にはよくわかりません。
ヒトのクローン胚を使った研究は、
難病の原因究明や治療法開発などに
役立つとされています。
ただ
ヒトの卵子の入手が難しいので、
科学者らは
動物の卵子を使った研究の承認を求めた、
というものです。
日本ではもちろん
今のところこのような研究は禁止されています。
「融合胚」の作成は、
パーキンソン病やアルツハイマー病などの
原因究明に有効だそうですが、
この「融合胚」は
99・9%はヒトに
残りの0・1%は動物に由来する、とのこと。
これは
胚性幹細胞(ES細胞)を培養した後に
廃棄されるということですが
一時的にでもヒトと動物が融合した細胞が
できるということに問題があるとして
反対の声は根強く残っています。
難病の治療と倫理の
どちらを優先させるのかという難しい選択を
迫られている問題だと思います。
HFEAが
研究申請の審査の過程で行った世論調査では、
約6割が研究を支持した、とされていますが
どのような人たちを対象に調査を行ったのかも
知りたいところです。
調査対象となった人たちが
「ヒト性融合胚」の研究がどのようなもので
具体的にはどのようにして行われるのか、ということを
把握した上での調査と、そうでない場合とでは
明らかに結果は変わってくると思います。
難病の研究に活かせる、という
メリットばかりが強調されることなく
デメリットについても
しっかり報道してほしいものです。
